薬剤師としてふさわしい服装、身だしなみとは【現役薬剤師が解説】
おすすめの空間除菌なら除菌水ジーア
先日、第105回薬剤師国家試験の合格発表がありました。
合格された方々、本当におめでとうございます!
この春から、努力して得た資格を活かして薬剤師としてご活躍されることと思います。
同じ薬剤師として応援しています。
さて、4月から病院薬剤師のドラマが放映されますね。
アンサング・シンデレラ
病院薬剤師の処方箋
2020.4.9スタート 毎週木曜日夜10時放送
薬剤師の美怜は、このドラマをとても楽しみにしています!
以前、一般の方に講習をした時、薬剤師の仕事をきちんと理解されている方が少ないことに驚きました。
このドラマをきっかけに薬剤師の仕事を知っていただけたら嬉しいです。
このドマラで薬剤師役の『石原さとみさん』がテレビで病院薬剤師のメイクについて話されていました。
アイメイクはしない。
ナチュラルメイクだが、血色が悪くならないようにチークとリップはする。
ふむふむ、なるほど~。
確かに、お化粧が濃い薬剤師や血色が悪く不健康そうな薬剤師では信頼できません。
今回は、薬剤師としてふさわしい身だしなみについてお話をします。
新人薬剤師さん!是非、参考にしてください!
動画解説はこちら
本記事の内容 ~目次~
おすすめの空間除菌なら除菌水ジーア
清潔感と信頼関係
身だしなみとは、相手に不快感を与えない清潔な髪形・服装、ふるまいのことで、
礼儀や作法、言葉遣いなども身だしなみの一つとなります。
それでは、薬剤師として適切な身だしなみとは、どのようなものでしょうか?
薬剤師は、体に作用する薬を扱う仕事のため、清潔感と患者様との信頼関係がとても大事です。
髪はボサボサで、白衣はシワシワの薬剤師、化粧が濃くて、香水プンプンの薬剤師から薬を渡されて、安心して服用できますか?
服用したくないです。
きちんと挨拶ができていない薬剤師、言葉遣いが乱暴な薬剤師を信頼できますか?
信頼できません。
薬剤師は患者様から好かれるよりも信頼してもらえることが大切だと思います。
「あの薬剤師さんって、性格悪そうだけど信頼できるのよね!」と性格否定されても、安心して服用して頂けたら良いですね。
そして、働いている職場で、たった一人でも身だしなみが悪い薬剤師がいると、その病院や薬局のイメージが悪くなります。
これは、医療系だけではなく、他の業種でも当てはまります。
職場によって身だしなみの規則が違うので、就職した際は必ず、勤務先に確認しておきましょう。
薬剤師の白衣
薬剤師は白衣を着ています。
白衣には色々な形があって、前ボタンで留めるロングコートタイプが主流ですが、その他に、石原さとみさんがドラマで着ているショート丈タイプの白衣もあります。
色は、白・ピンク・水色などがあり、半袖、長袖、シングルボタン、ダブルボタン、ファスナーなどの細かい違いがあります。
この白衣は、血液や体液などによる交差感染の防止のため、汚れが目立つように作られています。
小さな汚れが自分では気にならなくても、患者様から見たら目立つため、不潔に見られて、不信感をも抱かれる可能性があります。
エリ・そで汚れ、胸ポケットのインク汚れ、シミやシワなど、汚れたら直ぐに交換して、清潔な白衣を身に付けるようにしましょう。
それと、白衣のポケットがぱんぱんに膨らんでいるのは、だらしなく見えるので注意が必要です。
ちなみに私のポケットの中身は、
胸:2色ボールペン、油性マジック、蛍光マーカー、カッター、小さなハサミ 右:フルネームのシャチハタ、計算機 左:メモ帳、ポケット医薬品集
色々と入っていますが、ぱんぱんではないですよ~。
薬剤師の足もと
足もとに関しては職場によってルールが様々です。
・サンダル禁止
・クロックス禁止
・カカトがない履物は禁止
・裸足・素足禁止
・白色限定
このようなルールがあったり、何も指定がない場合もあります。
足もとは、意外と見られているものです。
職場で裸足や素足はNGなのは当たり前ですが、その他はどうでしょうか?
これは、その会社の考え方なので、OKなところもあります。
例えば、階段の昇り降りが多かったり、滑りやすい廊下である職場だと、サンダルやカカトのない履物は適さないですね。
白色でないといけないのは、清潔感のためなのでしょうか?
これは、逆に汚れが目立って、ぶっちゃけ不潔に見えます。
白色の時は、こまめに洗う必要がありますね。
薬剤師の髪とひげ
髪形は、あまり奇抜でなく、整髪している事が大切です。
肩にかかる長さの場合、束ねることが基本で、前髪も目にかかるなら留めた方が清潔です。
男性は短髪がベターですね。
最近はカラーリングしている方が増えましたが、薬剤師は落ち着いた雰囲気の方が信頼されます。
明るすぎないようにしましょう。
あと注意したいのが、髪が伸びると、毛根近くの髪の色が変わってしまい不潔に見えることです。
カラーリングする時はこまめに染めた方が良さそうですね。
整髪は大切ですが、整髪料の付けすぎはNGです。
ウエット感のある整髪料をたっぷり付けたり、ツンツンと立たせすぎたりでは清潔感がありません。
男性薬剤師で無精ひげの方をたまに見かけますが、これ、やめたほうがいいです。
どんなに清潔にしていても、無精ひげは不潔に見えます。
最近は、ひげを剃るのが面倒だから『ひげ脱毛』する男性が増えているそうです。
面倒なら脱毛もありです。
もし、どうしてもお洒落でひげを生やしたいのなら、整える必要がありますね。
以前、薬局に苦情が入った事がありました。
内容は、『薬剤師が髪を触った手で投薬していた。不潔で嫌な気分になった。』との事でした。
髪を触らないのも身だしなみの一つですね。
薬剤師の匂い
香水、整髪料、衣類用洗剤、香り付き柔軟剤などの人工的な香りは、患者様に不快な思いをさせてしまったり、悪心・嘔吐の原因になることがあります。
これ医療従事者あるあるだと思いますが、患者様の匂いで体調の良しあしだったり、悪い臓器が分かる時があります。
香水ぷんぷんしている薬剤師がいたら、患者様の体調を見抜く力が発揮できません。
口臭、体臭など体から出る匂いは同僚に対しても気を使いましょう。
食後の歯磨き、消臭剤を使用したり、マスクも有効ですね。
無臭は難しいと思いますが、余計な香りを発さないことが大切です。
薬剤師のカラーコンタクト&ネイル
カラーコンタクト&ネイルは、不快に感じる患者様が多いです。
1人でもしている薬剤師がいると、あの薬局には二度と行かない!と思う患者様もいるようです。
患者様と話すときに目がブル-や明るい茶色で、薬をお渡しする手の爪が伸びていたり、ネイルしている薬剤師よりも、自然の目の色で爪は短く手入れされている清潔な指先の薬剤師の方が信頼できますね。
薬剤師のアクセサリー
病院では業務の際にアクセサリーを外すことが必要な時があるので、身に付けない規則になっていることが多いです。
ほとんどの調剤薬局ではアクセサリーに関しての規則がないため、時計・結婚指輪・ネックレス・ピアスなどを身に付けています。
でも規則がないからと言って、あまり大きなアクセサリーをごてごて付けるのは避けましょうね。
薬剤師のお化粧
お化粧は、石原さとみさんが言っていたようにナチュラルメイクが良いです。
濃すぎるメイクは医療従事者には向きません。
マスクにファンデーションやリップがべったりと付いていては不潔です。
そして、逆にノーメイクもNGです。
ノーメイクは社会人としてマナー違反なのでメイクはしましょうね。
おすすめの空間除菌なら除菌水ジーア
薬剤師の服装
白衣の下は、男性の場合はネクタイのところが多いようです。
きちんとして見えますし、清潔感がありますよね。
ただし、最近はクールビズでノーネクタイの時期もあります。
清潔感のある服装が適していて、露出をしている服装は避けましょう。
ダメージ加工の服もお洒落かもしれませんが、世代によっては理解できないので避けましょう。
ジーパンは動きやすくて丈夫なので便利ですが、ご高齢者には、外で働く作業着のイメージのため薬剤師には適しません。
会社でNGにしているところも多いです。
派手な柄や色は白衣から透けて、表に出てしまうので格好が悪いです。
これも避けましょうね。
お洒落はプライベートの時に思いっきりすることにして、通勤時はなるべく地味で無難な服装がベターです。
薬剤師のふるまい
見かけ以外にも、言葉遣い、立ち振る舞い、表情などの身だしなみも大切です。
美しい言葉や姿勢、素敵な表情は、とてもキラキラしていて好感が持てます。
私の経験で、化粧が濃い薬剤師は患者様から嫌な顔をされていたし、歯磨きをしない薬剤師は患者様が顔をそむけていました。
言葉遣いがおかしなことを年配の患者様に注意されている薬剤師もいました。
このように身だしなみが出来ていないと尊敬も信頼もされません。
その上、患者様とトラブルが起こることもあります。
患者様から信頼されるように身だしなみを大切にしたいですね。
人気記事薬剤師向け求人サイトの選び方!現役 薬剤師のおすすめ5選