用法とは ?薬の正しい飲み方を現役薬剤師が説明します
こんにちは、薬剤師の美怜です。
『用法用量を守って服用して下さい!』
この言葉は、テレビのCMや薬を受け取るときに耳にすると思います。
”用法”の種類は、
- 起床時
- 食前
- 食後
- 食直前
- 食直後
- 食間
- 就寝前
- 頓服
よく使われる用法は、この8種類です。
ちなみに他には、おやつ後や治療直後などがあります。
では、具体的にはどのように飲むのかご存じですか?
- 起床時…起きて直ぐ。
- 食前…食べる20~30分前。
- 食後…食べた後20~30分間。
- 食直前…食事開始5分前から、「いただきます!」と言うまでの間。
- 食直後…「ごちそうさま!」と言った時から、その5分後までの間。
- 食間 …食事と食事の間で、食後2時間後。
- 就寝前…お布団に入る20~30分前。
- 頓服 …必要な時。
これが基本の飲み方ですが…。
いつ飲んでも効果に差がないものあります。
でも、いつ飲んだか忘れてしまったら困りますよね?
なので、飲み忘れを防ぐために食後を目安にしています。
もちろん、きちんと用法が決っている薬もありますよ。
食後と食前の違いは、お腹に何か入っている時とない時では効果に差があったり、副作用が出やすくなったり等の理由があります。
食間は食事と食事の間に飲むことで、食事の最中に飲むものではないです。
勘違いされやすいので、食後2時間後と指示が出ることがあります。
食直前・食直後には意味のある場合が多いです。
糖尿病薬や抗がん剤など大切な薬があります。
起床時に飲む薬は、胃の中が空っぽでないと効果がないからです。
骨粗鬆症の薬などがあります。
頓服はその薬によっては、空腹を避けたほうが良いものなど、タイプが色々なので、医師や薬剤師に聞きましょう。
結局のところ、どの薬も特性があります。
なので、効果を発揮するために
『用法用量を守って服用して下さい!』
そして、分からないことがあったら、薬剤師に聞きましょう!!
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