一包化とは ~現役 薬剤師が説明します~

薬について

本記事の内容 ~目次~

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こんにちは、薬剤師の美怜です。

一包化って、なに?

聞きなれない言葉かもしれませんね。

一包化とは、お薬を用法ごとに1つの袋にする事です。

患者様によっては、何種類も服用していて、これは朝食後で、これは昼食後、これは…。

薬を間違えて飲んでしまったら大変なことになります。
手が不自由な方はヒートから薬を出すのも一苦労。

出したと思ったらコロコロと転がってしまい、どこに行ってしまったのぉ~なんて事も。

そのような事がないように私たち薬剤師が服用のお手伝いをします。

ほとんどの薬局で袋に印字ができます。
例えば、朝食後などの用法、飲み忘れをしないための日付、氏名、病院名、科名など、3~4行は印字できます。

薬局で必要な項目を伝えれば印字してくれます。




お金はかからないの?

気になる方が多いと思います。

これは、有料です。

健康保険が使える内容なので、負担割合でお支払いになります。

一包化は、まずヒートから薬をプチプチと出して、用法ごとに分けて、パックにしてから、一包の中身が間違いなく入っているかを監査します。

例えば、用法が毎食後、就寝前の4回、90日処方→この場合、360パックになります。
とても時間がかかります。

そのため、医療行為として国で決められた点数を頂いています。

一包化加算

一包化加算とは、一包化する時に加算される点数のことです。

服用時点の異なる2種類以上の内服用固形剤又は1剤であっても3種類以上の
内服用固形剤が処方されているとき、その種類にかかわらず服用時点ごとに
一包化を行った場合には、一包化加算として、当該内服薬の投与日数に応じ、
次に掲げる点数を所定点数に加算する。

  • 42日分以下の場合、投与日数が7又はその端数を増すごとに34点を加算 して得た日数。34~204点
  • 43日分以上の場合240点
  • ちなみに1点は10円です。

    もし220点なら2200円ですが、保険割合が3割負担の方だと、窓口でお支払いになる自己負担は660円になります。

    ちょっと細かいことですが、
    2種類の薬で、1つは朝食後30日分、もう1つは夕食後30日分。

    この場合は、服用法が重ならないので、一包化加算はありません。なので無料です。
    ここを掘り下げてしまうと長文になってしまうので、今回はサラーと流します。

    一包化は誰でもしてもらえるの?

    一包化は誰でもしてもらえるの?

    これは、誰でもではありません。

    医師が必要と判断した時に、処方箋に一包化と記載が入ります。

    そうなんです。
    処方箋にこの3文字が入っていないと一包化は出来ません。

    でも、薬局で薬剤師がお話を聞いて、必要と判断した時は、医師に疑義照会として連絡をし、OKが出たら可能です。
    医師に伝え忘れた方や言いにくい方は、薬剤師にお申し付けください。

    薬剤師のほうが話しやすい方も多いと思います。

    一包化は、先ほどもお話しましたが、とても時間がかかります。
    患者様は病院で待たされて、また薬局でも待たされて…1分でも早く帰りたいですよね。

    なるべく早く正確に調剤するために、たくさん使用する薬はバラ錠剤(瓶入り)を購入して、ヒートからプチプチと出す時間を削減したり、大きな薬局では自動で錠剤を分包してくれる機械を使用しています。

    これは、早くて正確です。
    初めて使用したときは感動しました。

    パソコンに医薬品名と用法、日数を入力したら、勝手に機械が分けてくれるのです。
    後は監査するだけです。

    機械が仕事してくれている間、私たち薬剤師は他の仕事ができるので、とても効率が良いです。

    一包化のできること

    一包化とは ~現役25年の薬剤師~

    一包化は、錠剤だけでなく、散剤と錠剤を一緒にパックすることが出来ます。

    ざざーと散剤と錠剤を一緒に服用されている方は薬剤師に伝えれば、同時にパックすることが可能です。

    病院をいくつか行かれている方は、病院ごとに薬がばらばらになってしまうと服用を間違う可能性があります。

    これは、薬局で一つにまとめて、一包化することが可能です。

    その際、薬剤師が医師に疑義照会で確認をしてOKが出れば一包化することが出来ます。

    調剤前なら処方箋を渡した時に言ってくだされば、あとは薬剤師がやります。
    調剤後のお手持ちの薬でも大丈夫です。

    私たち薬剤師は飲み間違いを防ぐための手段をたくさん持っているので遠慮なくご相談してください。

    ただし、一包化する事ができない薬があります。
    それは、吸湿性が高い薬です。

    湿気に弱いためヒートから出してしまうと、安定性が悪く、効果が日に日に落ちてしまうのです。
    これに関しては、パックにすることはできません。

    一包化したパックは、缶やジプロックのように口の閉まる袋に乾燥剤を入れたり、高温多湿や直射日光を避けて保管してください。

    用法用量を間違えなければ薬ですが、間違えてしまうと毒になることもあるので、きちんと服用して下さいね。

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