薬剤師が転職・退職する5つの理由

薬剤師について

こんにちは、薬剤師の美怜です。

今回は、私が現場で出会った薬剤師の退職理由についてお話をします。

本記事の内容 ~目次~

さすがに25年薬剤師をしていると、たくさんの薬剤師との出会いがありました。

個性あふれる人物が多く、今でも太い絆で繋がっている薬剤師もいれば、そうでない方もいます。

では、この退職した薬剤師は、どのように次の職場を探していたのでしょうか?

ハローワークに行ったり、折込広告を見たり、数少ない薬剤師紹介所で探していたのです。

今のように、これほど薬剤師の転職・求人サイトはなかったので、探すときは足で探していました。

それを考えると、いつでもどこででもスマホやパソコンでポチポチっとすれば、たくさんの求人があるサイトは便利ですね。

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薬剤師 Mさんの転職・退職理由:会社への不満

薬剤師の転職・退職理由 会社への不満
薬剤師Mさんとは、約6年間一緒に働いていました。

私と同期で、職場の人間関係は問題ない、その職場でのスキルは十分にお持ち、通勤時間は40分で、大きな問題はありませんでした。

退職理由は、会社への不満です。

Mさんは薬剤師として、とても優秀でした。

そのため、仕事をてきぱきとして間違いもないので、必然的に任せられる仕事量が増えていきました。

任せられる仕事がノルマのようになり、日常の業務もしなければいけない…時間が足りない。

そのうち残業しないと仕事が終わらなくなった時、会社から「残業はしないでください。」と言われたようです。

その一言で、会社に対しての不満がどんどん積み重なっていき、爆発したときに退職されました。

出来の悪い薬剤師は問題ですが、出来過ぎる薬剤師は辛いですね。

Mさんは本当に優秀な薬剤師なので、辞めてしまったことで会社はかなりの損失だったと思います。

薬剤師 Tさんの転職・退職理由:転居

薬剤師の転職・退職理由 転居

薬剤師 Tさんとは、約2年間一緒に働いていました。

私の先輩で、職場の人間関係は表面上は問題ない、その職場でのスキルは十分にお持ち、通勤時間は40分で、大きな問題はありませんでした。

退職理由は、ずばり転居です。

ご主人が他県へ転勤となったため、引っ越しを余儀なくされての退職でした。

しかし、Tさんは転居がなくても、そのまま働いていたでしょうか?

Tさんは日頃から、薬局に対して不満を持っていました。

  • 自分の持っているスキルを十分に発揮できない。
  • 真面目に働かないでさぼっている薬剤師がいる。
  • 薬の勉強ができない。

この不満の内容では、きっと続けることは出来なかったでしょう。

ここの薬局は、混んでいたため日常業務以外のことは何もできない状態で、在庫管理や薬のデータ整理など、ある程度のまとまった時間を有する作業は全くできませんでした。

その忙しい毎日の中で、薬の問屋さんと薬とは全く関係のないお喋りをしてさぼっている薬剤師やこっそり抜けてトイレで休んでいる薬剤師がいました。

先ほど、職場の人間関係は表面上は問題ないと言ったのは、ここに問題があるからです。

大人なので、人間関係に亀裂が入るような事は、決して言ったり、行動したりすることはありませんでしたが、心の中では、かなりイライラとされていました。

Tさんは、こんな状況でご主人の転勤話を聞いた時、『あー、辞める理由ができた。』とホッとしたようですよ。

薬剤師 Oさんの転職・退職理由:結婚

薬剤師の転職・退職理由 結婚
薬剤師 Oさんとは、約2年間一緒に働いていました。

私と同期で、職場の人間関係は問題ない、その職場でのスキルは十分にお持ち、通勤時間は30分で、大きな問題はありませんでした。

退職理由は、ずばり結婚です。

『寿退社』って言葉があるくらいなので、世の中の女性は結婚と同時に退職される方が多いですね。

薬剤師は、薬剤師免許がある限り職に困ることはないです。

そのため、いつでも仕事復帰することが出来るので、簡単に辞めてしまいます。

しかし、Oさんがこの薬局で働く事を満足していたら退職はしなかったのではないでしょうか?

実際に、Oさんはご結婚されてすぐ別の薬局に就職されていました。

その理由を聞いたところ、結婚で転居したため、自宅から近い薬局で働きたかったとの事でした。

以前に、薬剤師紹介所の方から「通勤時間30分以上だと長続きしない薬剤師が多い。」と言われたことが頭をよぎりました。

薬剤師 Sさんの転職・退職理由:介護

薬剤師の転職・退職理由:介護
薬剤師 Sさんとは、約2年間一緒に働いていました。

私の先輩で、職場の人間関係は問題ない、その職場でのスキルは十分にお持ち、通勤時間は30分で、大きな問題はありませんでした。

退職理由は、ずばり介護です。

Sさんのお母様がご病気になったため、介護が必要との事で退職されました。

正社員では介護が出来ないため、パートへの変更を希望したそうですが、薬局との勤務時間の折り合いがつかず、別の薬局にパートとして転職されました。

慣れない介護をするにあたって、新しい薬局での勤務は大きなストレスがかかったようでした。

でも、Sさんの希望としている就労時間にマッチした薬局があって本当に良かったと思います。

薬剤師 Kさんの転職・退職理由:スキル不足

薬剤師の転職・退職理由 スキル不足

私の後輩で、職場の人間関係は問題ない、その職場でのスキルに問題があり、通勤時間は20分でした。

退職理由は、ずばりスキル不足です。

Kさんは、薬剤師国家試験を合格したので、ある程度の知識を持っているはずなのですが、なぜか薬の知識が圧倒的にうすい。

そのため、すべての業務に自信がない。

患者様に薬をお渡しする時も自信がないため小さな声でごにょごにょ…耳の遠い年配の方には声が届かないこともありました。

薬を作る時にも自信がないため、時間がかかったり、簡単な計算もできないと言い出したり…。

ある日、Kさんは「患者様に薬をお渡しすることは出来ません。」「粉とシロップは作れません。」と宣言しました。

あちゃ~。
自信がないなら、自信がつくように勉強したり、教えてもらったり、色々と努力すれば良いのに、それもしないで、仕事の放棄です。

結局、薬局側からの通達で退職することになりました。

ここの薬局は、内科、循環器科、消化器科、小児科、産婦人科、糖尿病科、血液内科、脳神経外科、形成外科、精神神経科、耳鼻咽喉科、放射線科、歯科口腔外科、呼吸器科、腎臓内科、脳神経外科、外科、整形外科、眼科、皮膚科、泌尿器科など、多くの科から難しい処方が多く、飲みあわせのチェックなど処方箋をよく見ないと見落としてしまうほどの内容でした。

科が多いため、取り扱う医薬品の種類も多く、知識がとても大事になりました。

自信がなく見落としてしまった!
取り扱っている薬の知識がない!
なんて許されることではないので、Kさんのスキルでは続けていくのは難しかったと思います。

結局、Kさんは就職の際、合わない薬局を自分自身で選択してしまい苦労することになりました。

きっとKさんが自信を持って薬剤師として働く事ができる薬局はあったと思います。

薬剤師は自分に合った職場選びが大切

他にもたくさんの退職された薬剤師を見てきました。

会社への不満だったり、転居だったり、結婚だったり、介護だったり、スキルだったり、理由は様々ですが、
ぶっちゃけ、その会社とのマッチングに問題があるような気がします。

もし、マッチングしていれば、退職しないで続ける選択をしている可能性ありますよね。

やはり、自分に合った職場選びがとても大切だと思います。

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